「ツネ蔵と無礼面の紹介」

ツネ蔵の名刺は「無礼面 隊長 ツネ蔵」としています。
元々、ブレーメンの音楽隊から来ているグループ名ですから、音楽隊の隊長というわけです。
メンバーが入れ替わっておっさん中心になった時に、 もっと目立たにゃいかんぞということで漢字を当てて「無礼面」としたら、 無礼な顔ねえ…なるほど!と言われたり、
暴走族かと思った!と言われたり。アハハ。
その実態は、
横浜市都筑区視覚障害者福祉協会の会員である視覚障害者とそのサポーターを中心とする緩やかなグループです。
バンドを組んであちこちのステージに立ったり、仲間達に講師として参加してもらい
小学校や中学校に出没し、講義・寸劇・演奏を含めた福祉授業を行って子ども達と楽しい時間を過ごし、喝采を浴びたりしています。
2010年1月に結成宣言をしましたから、活動を始めて今年で9年目に突入しています。
昨年11月には、横浜市長から表彰されました。
いままでの活動を認められてのボランティア功労賞です。
大勢の方々の応援と協力があってのことで、本当にうれしかったです。

緩やかなグループなので、どこまでが無礼面というかというとかなり曖昧ですが、 一応演奏メンバーの紹介をさせてもらいます。
全盲のツネ蔵が隊長で、ギターとボーカル、コーラスを担当しています。
曲作りやアレンジも全て任されているのですが、何しろ楽譜が読めない書けない。
夜を徹して様々なパートを録音してミキシングし、 パソコンからメール添付でみんなに送る音源が 無礼面の「楽譜」ということになります。

一番若いショーヘイが、カホンとキーボード。
彼も全盲です。電車やジェットコースターの音を口と手足で立てる音で再現してみせます。穏やかで静かな性格なくせにカホンは思いっきり叩いてくる(笑)

一番新しいメンバーがオノビン。ベースです。
34年ぶりのベース、下の方の音が全部同じに聞こえるー!暗くなるともっと見えなくなるから家に帰れなくなるーっ!といろいろ悲鳴をあげながらもやる気満々です。

きんぞうは、何にでも手を出してそれなりにやってしまう。
アルトサックス、イーウィ、カホン、パーカッションその他あれもこれも。彼が機材を一手に管理してくれています。

ライは裏方とMC担当ですが、
ドレミがわからないーっ!と鍵盤にドレミを書いたシールを貼って必死になっていました(笑)
みんなの共通の口癖が、「同じ事が2度出来ない〜〜!」
ツネ蔵が作る「楽譜」としての音源は更新するたびに違っているようで、みんなが頭を抱えています。
ライが難しくて弾けないというので音を録り直してやったら、余計に難しくなった!
と怒っていました。ハハ。

このほかに、ナオがボーカルやシェーカーで参加してくれたり、エミリーがベースで参戦したり。ゆうさんに泣きついてキーボード演ってもらったりと、いろいろです。
より質の高い音楽を目指して。
それから子ども達や地域社会へ向けて、共に生きようというメッセージを発信しつつ
、無礼面は賑やかに活動していきます。

無礼面メンバー 写真 2019 (画像)