Quest for Glory とは、海外のメーカーSierra On-lineが作った、パソコン用のアドヴェンチャー・ＲＰＧです。
Sierraといえば、HALF-LIFEを作成したことにより、日本でも一躍有名なメーカーになりました。
もともとSierraは、アドベンチャー･ゲームを多く出してきたメーカーであり、このクエスト･フォー･グローリーもその一つといえます。
そして、このゲームも、シエラ・オンラインジャパンの手により、日本語化され、PC-9801というパソコン用として発売されました。
このゲームの特徴として、「探す」とか、「見る」とか、あらかじめ用意されているコマンドやアイコンを選択するのではなく、
直接キーボードで「イシ ヲ ヒロウ」とか、「ヒーロー ニ ツイテ キク」などと、行動したいことを入力する旧ＡＤＶのスタイルをとっています。
これにより、自分がしたいこと、聞きたいことなどをダイレクトに行動できるようになっており、しかも、それに対する様々な反応がきちんと、細かく用意されています。
そして、細かいパラメーターが、その行動によって上がっていき、キャラクターは成長していきます。
木に登る、踊る、呪文を唱える、ロックピック（かぎあけ）、合言葉を唱える…
貴方がしたいことができるゲーム、それがクエストフォーグローリーです。
そして。自由な行動には常に責任がともなうことも、貴方は知ることになります。
このゲームは、死にっぷりが実に多彩です。本当に多岐にわたっています。
滝に落ちる、カツアゲに抵抗して殺される、墓場の穴に落ちて死亡、ヤバげなキノコを食べてトリップして死亡、外で寝てそのまま死亡。
体力が０になって死ぬときも、どういう状況で０になったかで、死亡時のコメントが変わります。
「こんなことしたら死ぬよな」ということをやると、本当に死ねます。
本当に丁寧に作りこまれた死にパターンで。
ですが、それが逆に、「えせなリアル」ではない本当の冒険を演出しているとも言えます。
このゲームの死にっぷりは笑えますが、真面目につくられています。
「世界をつくる」事にサボっていません。
貴方がプレイする主人公は、ヒーローをめざしてはるばるやってきた単なる若造です。
彼が無事栄光を手に入れることができるかは、マジであなたにかかっています。
どうか見捨てずに、彼を導いてやってください。
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